2章 開業時に行なった事(手続き&準備)
2-1 開業届・青色申告の提出
開業は勢いで始められますが、手続きが必要になって来ます。
まず最初にやるのは「開業届」と「青色申告」です。
税務署(県税事務所にも提出する場合有)に開業届を出す
青色申告承認申請書を出す
できれば開業前後で会計ソフトも同時に用意する
青色は節税だけじゃなく、数字を武器にするための土台です。
ここが整っていないと、売上が伸びても不安が消えません。
今は青色申告は複式簿記で難しいと思われがちですが、会計ソフトで比較的簡単にできるので、申請はした方が良いです。
又、もしわからないことがあれば、会計ソフトのサポートや管轄の税務署でも教えてもらえます。
本当にわからなければ、確定申告の時期にまとめて、税理士さんに頼むと言うのも手です。(大体8万〜10万程度)
2-2 活動する市町村への届け出(許認可・提出物の考え方)
・動物取扱業の申請をする
管轄の保健所(動物愛護センター)に必要書類や資格を確認します。
・トリミングカーの車内は飼養施設とみなされるので、資格の種別は【保管】に該当しますので、そちらで申請する。(飼い主様が車内の犬猫のそばにいる場合、ご自宅内で行う出張トリミングは【保管】には該当しない)
動物取扱業の申請に必要な資格↓
主な資格要件(いずれかを満たす)
獣医師
愛玩動物看護師
実務経験 + 資格:6ヶ月以上の実務経験 + 公平性・専門性を有する認定資格(例:家庭動物管理士など)
実務経験 + 学校卒業:6ヶ月以上の実務経験 + 動物取扱に関する知識を学ぶ指定校の卒業
注意点
自治体による判断の違い:
「どの学校が教育機関として認められるか」や「実務経験の証拠(常勤6ヶ月以上)」などの細かな基準が、自治体によって異なる。
事前相談:申請前に必ず自治体の「動物愛護相談センター」や「保健所」確認する。
有効期限:登録は5年ごとに更新が必要(費用は15,000円)
2-3 メニューと料金を決める(見せ方・説明の仕方)
1章で価格の考え方は決めました。
開業時は「見せ方」を決める段階です。
メニューは増やしすぎない
追加オプションを用意する(単価を上げる導線)
追加オプションを進めにくいなどの理由があれば、コースごとに組み込むのも有り。
例)ふんわりコース(ハーブパック+ふんわりトリートメント)
料金の理由を一言で説明できるようにする
近隣の大型店鋪のメニュー構成を参考にすることが良い。理由としては、マーケティングにお金をかけているので、需要のあるメニューが組まれている可能性が高い為。
2-4 使用するトリミング道具や材料の調達(最低限→追加の順番)
道具は最初から全部揃える必要はありません。
ただし、削ると回転数が落ちるものは最優先です。
施術の品質に直結するもの(シザー、バリカン、シャンプー等)
回転数に直結するものホースドライヤー、収納、給排水、電源(バッテリーの容量、発電機を搭載、お客様宅から電源を借りる)
材料は「安いから」で決めるとブレます。
現場で安定して使えるか、犬猫に合うか、仕上がりが落ちないか、匂い持ちは良いかなど検討してください。
結局ここが口コミに直結します。
又、収納スペースや施術頭数も限られるので、在庫があまらせてせるくらいなら極力厳選した方が良い。
2-5 チラシ、名刺、印鑑の作成(最初に必要なものだけ)
開業する際、紙の物を作りすぎると管理が大変な為
必要なのは最低限です。
名刺(連絡先、LINE予約導線を必ず入れる)
チラシ(開業当初はお客様の母数を集めることが最優先な為、初回半額くらいの方がインパクト有り。)
印鑑(契約や手続き用。必要最低限でOK→楽天やAmazonでも作成できるお店があるので参考までに。)
2-6 ホームページの作成(最小構成でOK。目的は信頼)
ホームページは作り込むほど良いわけではありません。
開業初期の目的は1つです。
不安を消して、予約に進ませる
最小構成はこれで十分です。
サービス内容(何ができるか)
トリマープロフィール経歴(顔出しの方が絶対良い)
料金(いくらか)
対応エリア(どこまでか)
予約方法(LINE→WEB予約、電話、メールなど)
あなたの想い(どのような想いで出張トリミングカーを始めたのかを綴る)
よくある質問
ホームページは「集客装置」でもありますが、最初は「信用装置」として作ると良いです。
2-7 確定申告に必要な経理サービス(会計ソフト/税理士の使い方)
経理は後回しにすると大変です。
開業時に最低限のことだけ決めておくと良いです。
会計ソフトを決める(記帳の型を固定)
口座とカードを事業用とプライベート用をそれぞれ必ず分ける。
今は会計ソフトのサポートでも十分に教えてもらえるので、そこまで不便になることはないのではないでしょうか。
それでもわからなければ、確定申告の時期にまとめて、使用している会計ソフト対応の税理士さんに頼むと言うのも手です。(大体8万〜10万程度)
税理士さんに頼む時期は法人化したり、忙しくて手が回らくなってきた段階で頼む方が良いです。
2-8 開業時の初期費用の内訳(何にいくら掛かるかの全体像)
初期費用は人によって変わります。
だからこそ、内訳を分解して考える必要があります。
車両関連(購入、登録、諸経費)
内装・設備(電源、水回り、温度管理、断熱、作業性)
道具・材料(品質に直結するもの)
集客・導線(HP、SNS、予約導線、名刺など)
運転資金(最初に埋まらない期間を耐える)
削っていい所と、削ると詰む所を間違えなければ、回収計画はブレません。
2-9 保険について(最低限入るべきものの考え方)
保険は怖いから全部入るだと固定費が膨らみます。
逆に、何も入らないも危険です。
考え方はシンプルです。
止まったら終わるリスクに備える
任意保険の対人・対物など致命傷になる所は外さない(補償額は無制限)
車両保険は高くつくので、個人的にはいらないかなと思います。車両保険に高く支払うのであれば、その分を内部留保しておくか、他の自己投資やら設備にお金を掛けた方が良いのかなと思います。
必要最低限から始めて、足りないと思う部分は、売上が安定したら厚くする(休業補償など)がオススメです。
